今から20年前の1995年の1月17日、阪神・淡路大震災が発生し、多大な被害をもたらしました。
これを契機に舞鶴消防でも、常日頃から様々な災害現場を想定し、訓練を行っています。
今回は、ある工場で毒劇物が地震により漏洩したことにより、有毒ガスが発生し、逃げ遅れ者が発生したとの想定で人命救出訓練、狭く暗い場所で負傷者が発生したとの想定で、消防隊と救急隊の連携訓練(PA連携訓練)を2回に分けて行いました。
人命救出訓練では、始めに、現場指揮本部で関係者から事故状況と建物内で取り扱う毒劇物の種別を聴取し、緊急時応急措置指針(※写真参照)によりその性状等を確認した上で活動方針を決定、化学防護服を着装した隊員が、漏洩した物質を確認し、現場指揮本部と連携して必要な措置を行い、隊員の安全確保を行った上で、人命検索活動を実施しました。
消防隊と救急隊の連携訓練では、狭暗所において救急隊は負傷者に応じた迅速・的確な応急処置を実施、消防隊は搬送の準備、照明の確保等の連携訓練を行いました。
狭暗所であるがゆえに、各々が自分に与えられた役割を適切にこなし、かつ、消防隊と救急隊のスムーズな連携を図るため、隊のみならず、各隊員間の意思の疎通と他の隊員の行動を各々が把握することが、訓練の最大のカギとなります。
どのようなことが起こっても対処できるよう、これからも様々な想定の下訓練を続けて行きます。
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工場訓練
消防隊・救急隊連携訓練
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