大規模な店舗、高層マンション、学校、病院、老人ホーム等は、火災等が発生した際、適切な消防活動をしなければ、被害が甚大となるおそれの高い施設です。そこで、そういった施設が建てられた際、私たち消防職員は、建物及びその周囲の状況等を把握するための現地調査を実施します。
今回は、朝来地区に新しく建てられた介護老人保健施設の現地調査を実施しました。同施設は病院(現在建設中)を併設する介護老人保健施設であり、身体の不自由な入所者も多く、万が一火災が発生した際には、施設職員と消防隊が連携し入所者を安全に避難させた上で、迅速・的確な消火活動を実施することが求められます。この調査では、消防車両が進入可能な経路、部署可能な場所、建物の構造、消防水利の位置、消防用設備の設置状況等を確認しました。
この調査を今後の訓練等に生かし、万が一のときに迅速・的確な活動ができるよう職員一同精進していきます。
ご協力いただいた施設関係者の皆様、ありがとうございました。
用語の説明
1 連結送水管
建物にあらかじめ消防隊用の送水管が設置されており、各階の放水口にホースを
結合して使用するもので、高層階での消火活動を円滑にします。
2 自動火災報知設備
感知器により自動的に火災の発生を確認すると警報を発し、受信器により建物の
どこで火災が発生したか特定できます。人が火災を発見した際には発信器により同様
のことが可能です。
3 防炎物品
カーテンやじゅうたん等において、燃え難くするための加工がされたものをいいます。
学校や病院、福祉施設等で使用が義務付けられています。
4 防火水槽
消防隊が消火に使用するための水を貯えておく水槽です。
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