今回は、救急資格を取得するため、救急標準課程を受けている若き消防職員の救急実務研修を紹介します。
昨年4月に新採用された消防職員4名が11月まで約8ヶ月間を京都府立消防学校に入校し消防職員としての知識、体力、技術を習得してきました。同年12月1日から約2ヶ月間は救急隊員として傷病者の処置をするための知識や技術を習得するため、京都府立消防学校で救急標準課程を受講しているところです。
救急標準課程のカリキュラムとして、消防学校では体の仕組みや応急手当などの処置等あらゆる知識を病院の医師や救急救命士の講義を受けることで身に付け、救急隊員の資格取得の仕上げとして消防署で2日間の実務研修を実施しました。
実務研修の内容は、現場活動要領や症例検討などの座学をはじめ、救急資器材取扱要領、レサシアン人形を使用した訓練を実施しました。
さらに、救急指令により救急隊は通常は3名で出場しますが、4人目の隊員として救急車に搭乗し実際に傷病者に対する観察や処置等を行ない、訓練と違った現場の緊迫した雰囲気を肌で感じ取ることができました。
帰署後は次の救急出場に備えて、救急車内や救急資器材等の消毒方法、出場した救急出場の症例検討や救急報告書の作成要領、現場での救急隊員としての知識や技術を習得し消防署での実務研修を終了しました。
消防学校での救急標準課程の全カリキュラムを終えた後、新たな救急隊員が誕生します。
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