冬季は積雪や凍結による道路環境の悪化、悪天候による視界の悪化等により、自動車の追突事故や接触事故、スリップ事故、また歩行者、自転車の転倒事故などが発生しやすい時期です。舞鶴市において(平成19年12月から平成20年3月にかけての4ヶ月の)交通事故による救急出場は127件発生しています。また、交通事故の発生する時間帯は朝夕の通勤時間帯に多発していることや、自動車による交通事故のみならず登下校の歩行者や自転車の事故も発生しています。
そこで今回は交通事故による負傷者が発生した事案に救急車が出場した場合にどのような資機材を使用するか説明します。
1 バックボード・・交通事故による負傷箇所として脊髄の損傷が考えられます。脊髄とは
背骨の中 にあり、脳からの命令を伝える神経で、この脊髄が損傷してしまうと身体が麻
痺を起こしてしまう可能性があります。その脊髄の損傷を悪化させないように負傷者を全
身固定し搬送するための 資機材です。
2 ネックカラー・・交通事故において首の脊髄の損傷を悪化させないために頸椎を固定す
る資機材です。
3 シーネ・・交通事故において、手足を骨折した場合に使用する固定用の資機材です。
4 三角巾・ガーゼなど・・交通事故において出血が見られる場合に止血や被覆処置を行う
ときに使用する資機材です。
寒くなると足取りも早くなりそれが焦りを誘い事故を起こしやすくなってしまいます。
自動車を運転しているドライバーだけに限らず、自転車の運転や歩行者においても交通ルールをしっかり守りましょう。
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