今回は、私たち救急隊になくてはならない救急資器材の一つ「聴診器」を紹介します。
病院で医師・看護師が使用されている姿をよく目にされると思いますが、実は救急隊も使用しています。救急隊の中でも特別な資格を持っている救急救命士だけでなく、訓練を重ねた救急隊員も使用することができ、救急現場では非常に使用頻度の高い資器材の一つです。
聴診器は、傷病者の体内(心臓、肺、血管等)から出る音を聴診でき、正常な音と異常な音を聴き分け、傷病者の状態を観察します。聴く音は主に、呼吸音、心音、腸雑音の確認などがあり、血圧測定時にも使用します。
異常な呼吸音は「ヒューヒュー」、「ブツブツ」といった音が聴こえます。
心臓や肺、気管等からの異常な音が聴こえれば、搬送先の病院へ報告します。
聴診器を使用する際は、当然静かでない場所では聴きとりにくいため、救急現場や救急車出発前等サイレンの音の無い時に聴診するといった工夫もしています。また音の違いを確実に聴き分けるために、普段から隊員同士の身体で正常な音を聴くようにし、救急現場で正確に使用出来るよう日々研鑽を積んでいます。
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