春を迎え、薄着で過ごせるような暖かな日が増えてきました。しかし、春は体調不良をきたしやすい季節です。大きな要因は「寒暖差」です。この季節は暖かな日もありますが、少し厚着をしないと肌寒いような日もあります。また、日中はとても暖かかったのに、日没後は一気に寒くなった、という日も珍しくありません。このような、日を跨いだ温度差もしくは昼と夜の温度差を「寒暖差」と呼んでいます。
ではなぜ「寒暖差」が大きいと体調不良をきたしやすいのでしょうか。人間の体温は、外気温に関係なく一定の温度に保たれています。これは「自律神経」の働きによるものです。自律神経は、体温調節機能の他にも身体中の様々な器官の調整を24時間体制で行っています。しかし、「寒暖差」が大きいと自律神経が乱れてしまい、今まで調整していた様々な器官に異常をきたし、免疫力が低下して病気になりやすくなったり、めまいや倦怠感といった体調不良が起こります。「季節の変わり目は病気になりやすい」というのはこの事に起因しています。
対策としては、「規則正しく、健康的な生活をする」ということが大切です。自律神経は、「十分な睡眠」「バランスの良い食事」「適度な運動」を満たすことによって自然と正常な状態に戻っていきます。4月から新たな環境で生活し、忙しい日々を送られている方も多いと思いますが、今一度自分のライフスタイルを見直して健康的な生活を心がけましょう。
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