地震等の自然災害、列車やバスの事故等では、局地的かつ短時間に多数の傷病者が発生し、通常の出動体制では対応できなくなります。このような場合、救命できると考えられる傷病者に対し処置や医療機関への搬送が優先して行われることになり、「災害」として対応することが求められます。
指揮者が「災害」を宣言し、隊員は災害モードでの対応を実施します。通常の救急現場では行われない、現場指揮所や警戒区域の設定、トリアージ(傷病者の処置等優先順位判定)、現場救護所の設置、他消防本部や医療機関への現場応援要請等が行われ、一人でも多くの傷病者の救命を図ります。
今回、俯瞰的に現場を視る能力を養うための机上シミュレーション訓練と、現場指揮やトリアージの実践能力を高めるための実地訓練を行いましたので、その模様を紹介します。
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