平成23年に、これまでのガイドライン2005から新しい心肺蘇生法ガイドライン2010に変わりました。今回は、何がどう変わったのかを紹介したいと思います。
<変更点>
1 心肺蘇生法の手順(一部)
2 呼吸確認の方法
3 胸骨圧迫の深さとテンポ
4 AED
1 心肺蘇生法の手順について
(旧) ① 気道確保(呼吸の確認) ⇒ ② 人工呼吸 ⇒ ③ 胸骨圧迫
(新) ① 呼吸の確認 ⇒ ② 胸骨圧迫 ⇒ ③ 気道確保 ⇒ ④ 人工呼吸
2 呼吸確認の方法について
(旧)「見て、聞いて、感じて」で顔を倒れている人の口元に近づけて確認していた。
(新)「見て、聞いて、感じて」がなくなり、倒れている人の胸・腹部を目視し、正常
な呼吸(胸や腹部の上がり下がり)があるかどうかを確認する。
3 胸骨圧迫の深さとテンポについて
(旧)4cmから5cmの圧迫を行い、100回/分のテンポで実施する。
(新)少なくとも5cmの圧迫を行い、少なくとも100回/分のテンポで実施する。
4 AEDについて
(旧)1歳以上8歳未満に対して、小児用電極パッドもしくは小児用モードでのAE
Dの使用が可能。
(新)1歳未満に対しても小児用電極パッドもしくは小児用モードでのAEDの使用
が可能。
また、小学生以上には成人用の電極パッドを使用することになりました。
以上の点が改正されました。以前に普通救命講習を受講された方、まだ、講習を受講されていない方、今回の改正を期に是非、普通救命講習を受講し、万が一の事態に備えてください。講習は毎月東消防署と西消防署で各1回づつ実施しています。あなたの「助けたい!」そんな気持ちが多くの市民の命を救うために一番大切なことです。
たくさんの方の参加をお待ちしております。
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