今回の火災救助応用訓練は、年間の救助訓練実施計画に基づき行いました。
　まず、救助隊員が高所や低所での救助活動に多目的に活用できる三連はしごの諸元性能及び使用方法を説明した後、若手隊員が3人1組になり三連はしごの搬送、架てい（はしごの立掛け）、登はん、収納等の基本的な操作要領を体得しました。
　次に、救助隊長が東消防署庁舎を仮想の出火建物とした訓練想定を与え、併せて火災建物の関係者から逃げ遅れ者ありとの情報を聴取した救助小隊は、1階が延焼拡大中であるため三連はしごを使用して2階から進入し、空気呼吸器を装着して人命検索を行いました。人命検索で発見した逃げ遅れ者を三連はしごにより2階から地上へ安全に救出して訓練を終了しました。
　この訓練は、年々複雑多様化する救助事案に対応するため、災害現場において瞬時に状況判断して的確な活動が行えるよう、また、潜在する危険を予知できるように隊員を育成し、安全な救出活動の徹底を図ることを目的とした訓練です。
　我々救助隊は隊員の知識及び技術の向上のため、このような訓練を日々実施しております。