今回は、消防士が災害時に身に着ける装備品を紹介します。
皆さん、テレビや新聞で火災のときに、消防士がボンベらしきものを背負っているのを見たことがありませんか?あれは空気呼吸器と言って、ボンベの中には空気が充填されています。空気呼吸器は、火災等で一酸化炭素や有毒ガスが発生し、隊員が呼吸困難な場所へ進入する時に、呼吸を確保するためのものです。部品は空気ボンベ、ハーネス、面体、調整器で構成されており、要救助者用の吸入マスクも装着されています。隊員の活動状況により空気の消費量は異なるものの、通常使用している29.4Mpa充填のボンベが満タンの状態で、約25分から30分の現場活動が可能です。空気呼吸器は火災の他に、マンホール内や地下等、空気が薄い場所での活動や、近年では、化学災害やテロ災害等が発生した時に、災害現場で隊員が活動するための重要な装備品です。
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