今回は「スケッドストレッチャー」と「ブルーシート」を紹介します。
スケッドストレッチャーは主に瓦礫救助などで使用し、要救助者を搬送するための資機材のひとつです。
この資機材は狭い空間から引きずりながら救出することができ、また要救助者を包み込むように固定するので、救出のため移動する時に負傷しないよう守ってくれます。
さらには、横吊りや縦吊りが必要な場所でも使用することができ、幅広い活用が期待できる資機材です。
次に、「ブルーシート」です。
実はブルーシートでも使い方次第で要救助者を搬送する道具になります。
例えば、大震災などの場合、救助資機材には限りがあるので、比較的安価で身近にあるブルーシートを使用した搬送方法などが考案されています。
また、冬場など長時間救助を待つ要救助者は、低体温に陥りやすいので、ブルーシートなどでパッキング(要救助者の体を包み込むこと)することで保温効果も期待できます。
このようなブルーシートを使用したパッキングや引きずりながらの救出は、救助隊員だけでなく皆さんにもできる簡単な方法です。一度試されてはいかがでしょうか?
救助隊はこれからも様々な資機材を駆使し、日々の訓練に励みます 。
※低体温…何らかの理由で低温環境に長時間おかれたときに発生するもので、死亡率が30~80%と高く、見落とされがちだが実は重要な緊急症である。
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