平成25年6月、東消防署にて硫化水素事故対応訓練を実施しました。今回の訓練では、検索活動から要救助者の救出、発生物質の処理及び除去、周辺住民の避難誘導等を救助隊、消防隊及び救急隊と合同で行いました。
硫化水素は、火山性ガス等によく含まれている無色気体の無機化合物のことで、「卵の腐ったような臭い(腐卵臭)」が特徴で、ガスの吸入によって生命の危機を伴うことがあります。
活動時は、空気呼吸器及び陽圧式化学防護服等を着装し、有毒ガスの濃度を検知できる資機材を用いて検索にあたります。この活動は空気呼吸器の空気量や化学防護服の活動制限等により、連続した長時間の活動は困難であるため、隊員間や他隊との連携が最も重要になります。
訓練終了後は検討会を行い、改善点などを話し合いました。いつどんな災害が起きても冷静な判断と迅速な活動で被害を最小限に留められるようこれからも訓練に励んでいきます。
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