普段何気なく目にする防火水槽。知っているようでよく分からない存在ではないでしょうか?
気に留めなければ、風景に自然と溶け込み、見過ごしてしまいがちですが、市民のみなさんにとっても、我々消防職員にとっても必要不可欠な存在です。 火災が発生すれば、消防車が火災現場に真っ先に出動し、放水のため消火栓や防火水槽等の消防水利に部署します。
防火水槽は大きく分けて、有蓋式(ゆうがいしき)と無蓋式(むがいしき)に分類することができます。有蓋式とは貯水槽が地中に埋まっているもので、一見すれば、消火栓と見分けがつきにくく、あまり馴染みがないかもしれません。一方でみなさんがよく目にするのが、無蓋式です。周囲を金属製の柵で覆われ、「防火水槽」と一目でわかるように明示しています。消防署では「万が一」に備え定期的に防火水槽の水量の確認や扉・蓋の開閉はもちろんのこと、消防活動に支障をきたさないため、防火水槽の周囲に駐停車されないよう注意喚起する目的で、点検・整備しています。
消防活動に不可欠な消防水利である防火水槽をしっかりと維持管理することも消防職員の大事な仕事です。 |
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有蓋式防火水槽の点検 |
有蓋式防火水槽 |
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