私たち消防職員は火災に備えて日々訓練を行っています。皆さんは、訓練といえば消防車からの放水を思い浮かべられると思いますが、今日紹介するのは「図上訓練」です。
消防職員にとって欠かすことのできない知識の一つが地理と水利、舞鶴市消防本部では「地水利」といいます。管轄区域の地名、道路状況、目標となる建物の他、消火栓や防火水槽などの消防水利を頭に入れておかないことには、火災現場への到着や放水開始が遅くなってしまいます。
「地水利」を覚えるために大切なことは、まず、管轄区域をくまなく回ること、もう一つが「図上訓練」です。「図上訓練」は、地図に建物名や水利を書いて確認したり、火災発生場所を仮定して最適な経路や水利を考察するものです。建物が何階建てか、水利は交差点のどこにあるか、道路の幅はどうかなど、実際の火災現場をイメージしながら行います。
地味ですが、とても大切な訓練ということで、今回取り上げさせていただきました。
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