舞鶴市に消防という組織が誕生したのは江戸時代で、大年寄や大庄屋等の土地の名士が取締を任じられており、組員数は203名でした。
明治に入り、公設の消防組(今でいう消防団)が組織されることになり、明治25年2月に朝来地区に消防組が発足されたのを皮切りに次々と舞鶴市内各地に消防組が設置されました。
この頃の消防組は警察の下部組織であり、消防署はまだ設置されておらず、装備は雲竜水、腕用ポンプといった機械で、消防車は配置されておりませんでした。
昭和14年に「警防団」と名を変えて災害のみならず警察の補助機構として機能し、また空襲の際に防空等活動が続けられました。
昭和に入り、軍港であった舞鶴は国防上の重要な都市であったため、消防体制の強化が必要となり、昭和18年に公設の消防署が舞鶴東警察署内に併設され、現在にまで至る舞鶴市消防がスタートしました。
戦後の昭和23年3月に消防組織法が施行され自治体消防として職員102名の陣容で発足しました。
その後70年の歴史を経る中で消防局から消防本部への名称変更、消防署庁舎の移転、消防力の増強等を経て現在に至っております。
舞鶴消防創設70周年を一つの節目として、先人たちの築いてきた歴史を深く胸に刻み、今後も消防の使命達成のため鋭意努力いたします。
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