現在の「灯油」は石油から精製されるもので、油の中でも比較的安全性が高く、一般のご家庭にも暖房器具の燃料として広く普及しています。
しかし、安全性が高いとはいえ、その取扱いを誤ると火災やガス中毒など思いがけない大災害を引き起こしてしまいますので灯油や暖房器具の取扱いには、特に以下の点に注意してください。
暖房器具使用時
・ 燃料を補給する時は必ず火を消す。
・ 適宜換気を行う。
・ 洗濯物など燃える物を暖房器具の周囲に置かない。
・ 長期間放置した古い灯油は使わないでください。 (暖房器具の故障や事故に繋が
ります。)
保管時
・ 火気を近づけない。
・ 専用の容器に貯蔵する。(危険物保安技術協会の型式試験確認済証のラベルがつ
いたものを選びましょう。)
・ しっかりと缶を密栓し、冷所に貯蔵してください。
・ 大量に保有しない。(200ℓ以上の灯油の保有は条例の規制を受けます。)
灯油とは元来、照明のために使う油の総称で、魚や植物から取り出した脂がそう呼ばれていました。
昔、「化け猫が行燈の油をなめる」という俗信がありますが、これは照明に魚の油が「灯油」として利用されていたため、猫が行燈などの照明の油をなめていたことが由来であるといわれています。
このように「灯油」という名を持つ油は古くから私たちの生活に密着し、豊かにしてきました。
今年は節電の社会情勢から石油暖房器具の需要が増すと予想されますので、ご使用前には必ず点検をして下さい。 上手に石油暖房器具を使い、今冬を安全に暖かく過ごしましょう。
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