今回はガン・心臓病と並んで死亡率の高い病気“脳卒中”についてお話したいと思います
　脳卒中とは、脳の血管が詰まったり破れたりしてその先の細胞が死んでしまう病気のことで、一口に脳卒中と言ってもその種類は様々です。
　大きく分けると脳の血管が詰まる脳梗塞と脳の血管が破れる脳出血に分類され、いずれもからだの自由がきかなくなるなど後遺症が残る可能性があり、本人だけでなく家族にも負担をかけかねない恐ろしい病気です。
　しかし、これらの病気の原因の多くは生活習慣の積み重ねによるものが多く、逆にいえば生活習慣を改善することで大きな予防効果が期待できます。脳卒中を引き起こす代表的な原因疾患として高血圧や動脈硬化が挙げられますが、これらの状態にしないために以下の生活習慣を心がけましょう。
　・　 ストレスをためない
　・　過労・睡眠不足にならないようにする
　・　バランスのよい食生活を（特に塩分の摂りすぎに注意！）
　・　適度な運動をする
　・　お酒の飲みすぎをしない、タバコはできる限り吸わない
　
　生活習慣の改善によって他の病気の予防にもつながります。
　又、脳卒中予備軍の方は、発作を引き起こさないため併せて以下のことにも気を付けてください。
　・　 お風呂上りに急に寒いところへ行かない
　・　トイレで力(りき)み続けない
　
　いずれも急激な血圧の上昇を避けるためです（実際、救急現場でよくあることです）。
　何事も積み重ねが大事です。自分のからだのため、家族のためにも日々の生活を一度見直してみましょう。
　もし、脳卒中が疑われる症状が現れたら直ちに医療機関を受診するか、できなければすぐに救急車を呼んでください。以下は代表的な脳卒中の症状です。
　・　 からだ半身が動かない、動かしづらい
　・　しゃべりにくい、ろれつがまわらない
　・　意識がはっきりしない
　・　 顔面（表情）がゆがんでいる
　・　突然、今まで感じたことのない激しい頭痛がする

　９月に入り涼しくなってきました。急な温度差に注意しましょう。又バランスのとれた食事を心がけ、「食欲の秋」を大いに楽しみましょう。