みなさん「熱性けいれん」って何かご存知ですか?
小さなお子様がいらっしゃる方はご存知の方も多いと思います。
熱性けいれんとは生後6か月頃から4歳頃までの子どもが急な発熱時などに引き起こすけいれんのことで、それほどめずらしい病気ではなく、100人中7~8人の子どもが経験する病気のことです。
一般的には38℃以上の熱があるときにおこり、けいれんはたいてい2~3分でおさまります。原因の詳細は不明ですが、脳の神経細胞が一時的にショートしたようなものだといわれています。目の前でかわいい我が子が突然見たことのないような顔をしてけいれんするので驚いて救急車を呼ぶかたがいらっしゃいますが、命にに関わる事はまずなく後遺症や発達に障害を認めることもありません。
けいれんをしたら慌てないで時計などをみて時間を計ってください。そしてどんな様子か見ていてください。それがあとの検査や治療の大切な資料になります。
といってもわが子がけいれんしているのになかなか冷静でいれるものではないですよね。ご心配であれば迷わず救急車を呼んでください。自分で行けるようなら翌日までには病院を受診してください。
熱性けいれんだと思っていても隠れた病気であることがごくまれにあります。下記のうちいずれかにあてはまるようなら「てんかん」や脳の病気の可能性があります。
・ けいれんの時間が15分以上と長かった場合
・ けいれんが治まっても長い間意識が戻らなかった場合
・ 24時間以内に2回以上のけいれんをした場合
・ 1年間で5回以上けいれんした場合
・ 生後6か月以下もしくは6歳以上でけいれんした場合
・ 37℃台でけいれんした場合
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