夏になると、海や山などアウトドアを楽しむ方が多いのではないでしょうか。同じようにハチなどの虫たちも活発に活動する時期で、野山に限らず都市部でも多く見られるようになります。
ハチといってもミツバチ、アシナガバチ、スズメバチなど種類も多くみられますが、特に人を刺して問題になるのはスズメバチで攻撃性が強く、8月~10月にかけて被害が集中しています。多数のハチに一度に刺されたり、過去に刺されたことがある場合は、命に関わることもあります。
そこで、今回は、ハチに刺された時の応急手当を紹介いたします。
ハチに刺された場合、一般的には刺されたところに激痛が走ったり、赤く腫れたりという症状が出ます。
そのような場合は次の処置をしてください。
1 傷口を流水で洗い流す。
2 傷口からできる限り毒を搾り出す。
3 傷口をよく冷やす。
※口などで毒を吸い出すことについては、口の中に傷(虫歯も含む)があった場合そこから体内に毒が入ってしまうことがあるのでやめましょう。また、毒針が見えていたとしても、更に押し込んでしまう場合があるので、無理には抜かないで下さい。最近ではおしっこ(アンモニア水)もハチ毒には効果は無いと言われています。
しかし、一番恐ろしいのは、ハチに刺されたことにより発症する「アナフィラキシーショック」というアレルギー症状です。ハチの毒に対して体が過敏に反応してしまった場合は、極めて短時間(約15分~20分)で呼吸困難や血圧低下など重篤な症状を引き起こす場合があります。(特にハチに刺され、赤みや腫れが広範囲に及んだ方は、その可能性が高くなります。)このような場合は、一刻も早く病院での治療が必要となるので、すぐに救急車を呼んで下さい。
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