寒くなると、暖かい部屋やお風呂に入ってゆっくりとくつろぎたいものですが、そのような場所にも隠された危険が潜んでいます。今回は、寒い時期に起こりやすい救急事故を紹介します。
一酸化炭素中毒
ストーブなど暖房器具を使用すると一酸化炭素中毒が起こりやすくなります。一酸化炭素中毒は無味、無臭、無刺激な有毒ガスなので自覚症状に乏しく、気が付かないまま中毒症状を起こし重症の場合は、死に至ります。
予防対策
予防策は部屋の換気です。ストーブなど暖房器具を使用するときには少なくとも1時間に1回は窓を開けて換気するようにしてください。また、ストーブなどの不完全燃焼がないか確認してください。密閉されたガレージ内での車の暖機運転にも注意が必要です。
また、一酸化炭素中毒と思われる人を発見したら、むやみに部屋へ飛び込むと同じように中毒になる危険があります。まずは換気して安全を確認しましょう。
温度変化による事故
部屋を暖めてコタツでのんびりするのも冬の楽しみの一つです。人がいる部屋は暖房しますが廊下やトイレ、お風呂の脱衣所まで暖房する家庭は少ないようです。トイレやお風呂へ行くときに暖かい部屋から急激に寒いところへ行くと温度の急激な変化のため血圧が上昇し脳卒中を起こすことがあります。特に衣服を脱ぐ脱衣所やトイレは突然倒れる人が多いようです。
予防対策
予防策は廊下やトイレ、お風呂の脱衣所の温度にも気を配るようにしてください。特にお風呂の脱衣所は衣服をすべて脱ぐ場所ですから、脱衣前に暖房して温度を上げてみてはどうでしょうか。ただし、目の届かない場所での暖房器具の取扱いには十分注意してください。
誤えん事故
おもちをのどに詰める事故があります。
予防対策
小さなお子様やお年寄りがいる家庭では、おもちを小さく切るとともに、よく噛むことを心かけましょう。
風邪やインフルエンザ
寒くなってよく聞くようになるのが風邪、インフルエンザです。特に小さなお子様や高齢者は重症化して死に至ることもあります。
予防対策
予防策は、とにかく「うがい」と「手洗い」です。マスクは感染予防のためでもありますが、自分が他人に感染させないためのものでもあります。流行している情報が入ったら、風邪やインフルエンザの人も、そうでない人も人ごみへ出かけるのは控えましょう。
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