平成30年11月、舞鶴市内で心肺停止の傷病者に対し、バイスタンダー(現場に居合わせた方)が救命処置を行い、傷病者が社会復帰した事例があり、救急活動に協力したバイスタンダー7人に対して感謝状を贈呈しました。
今回は、バイスタンダーが現場で行った行動についてお話をします。
この事例は、AEDが設置されている公共施設で発生しました。
初めに、倒れている傷病者を発見したバイスタンダーが119通報とAEDを持ってくるように大声で呼びかけました。
次に、その声を聞いた他のバイスタンダーが手分けしてすぐに119通報、胸骨圧迫の開始、AEDを取りに行きました。救急隊が到着するまでの間、バイスタンダーによる絶え間ない胸骨圧迫、AEDでの電気ショックを交替しながら行いました。
現場に到着した救急隊は、バイスタンダーから救命処置を引き継ぎ、医療機関に搬送しました。
その後、医療機関での集中治療により、傷病者は無事に退院し、社会復帰されました。
後日、バイスタンダーの皆さんの勇気ある行動が救命に繋がったものでその功績を称え、感謝状を贈呈させていただきました。勇気を持って救命処置を実施されたバイスタンダーの皆さん、ありがとうございました。
傷病者の命を救い、社会復帰に導くために必要な一連の行いを「救命の連鎖」といいます。
今回の事例は、バイスタンダーが「救命の連鎖」の「早期認識と通報」と「一次救命処置(心肺蘇生とAED)」を早期に行ったことが傷病者の社会復帰に繋がりました。舞鶴市消防本部では、心肺蘇生法やAEDの取扱いを中心とした普通救命講習(3時間)、PUSHコース(1時間)を月に1回開催しています。
自分の目の前で人が倒れた場合、救命処置を行うのはあなたかもしれません。大切な命を救うため、この救急講習に参加して、心肺蘇生法とAEDの使い方を覚えませんか?たくさんの受講をお待ちしています!
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