みなさん、救急現場なのに消防車が出動しているのを見かけたことありませんか。
消防車はもちろん火事を消すことを目的とした車ですが、それだけではないのです。
救急の現場は多種多様です。傷病者が心肺停止である、建物の高い階から階段等での搬送が必要である、大勢の人がいて混乱が予想される、高速道路上での交通事故で二次災害の危険がある、などの現場では救急隊(通常は3名編成)のみでの活動が困難となります。搬送や処置に要する人員の確保や安全管理のため消防車が出動して支援にあたることもあるのです。最近ではドクターヘリ等と連携する事案もあり、その際にも消防車がヘリの離着陸時の安全管理で出動しています。
英語で消防車は「PUMP(ポンプ)」、救急車は「AMBULANCE(アンビュランス)」と言うことから、この活動は双方の頭文字から「PA連携(ピーエーれんけい)」と呼ばれており、119番通報の内容により同時出動することもあれば、救急隊が現場から消防車の出動を要請することもあります。
「PA連携」の現場では、救急車に加え消防車が来ることで周囲の人は何があったのか気になるかもしれませんが、救急隊等が円滑に活動できるよう、また傷病者のプライバシーが守られるよう、みなさんのご協力をお願いします。
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