救急隊は、通信指令センターで119番通報を受信し出場すれば、いかなる現場においても傷病者に対して、状況に応じた最善の処置を行い、医療機関へ搬送するという救急活動を行っています。
そこで今回は、生命に危険を及ぼす可能性がある主な症状を次のとおりまとめました。もし、自分の大切な家族、友人等に次の症状が見られる場合は、迷わず直ぐに119番通報を行って下さい。
① 頭
・突然の激しい頭痛
・突然の高熱
② 顔
・顔半分が動きにくい
・ろれつが回らず、いつもと話し方がおかしい
③ 手足
・突然の痺れ、片方の腕や足に力が入らない
④ 意識障害
・呼びかけに返事がない、意識がもうろうとしている、ぐったりしている
⑤ 胸・背中
・突然の激痛
・突然の息切れ、呼吸困難
・胸の中央が締め付けられる、圧迫されるような痛みが持続する
・痛みが移動する
⑥ 腹
・突然の激しい腹痛
・持続する激しい腹痛
・吐血や下血がある
⑦ けが・やけど
・大量の出血を伴うけが
・広範囲のやけど
⑧ 吐き気
・冷汗を伴う強い吐き気
⑨ 窒息
・食べ物や飲み物を詰まらせて呼吸が苦しそう、意識がない
これらの症状は1分1秒を争うものであり、早期に医療機関で処置を受けなければ取り返しのつかないことになる可能性があります。また、これらの症状以外でもいつもと様子が違う場合も119番通報して下さい。
救急隊は救急現場で傷病者ご本人、ご家族及び関係者の方に対して症状が出た時の状況や病歴、服用しているお薬等の有無を確認しています。また、医療機関がすぐに適切な治療を開始するためにお薬手帳の携行をお願いしています。そのためにも日ごろから薬を服用している場合はお薬手帳をしっかりと記録して保管して頂く必要があります。
現場に駆けつけた救急隊が医療機関に傷病者をスムーズに引き継ぎ、医療機関が直ちに処置を開始出来るように市民の皆様にもご協力をお願いします。
暑い時期になってきましたが、最後に熱中症の予防と応急手当についてご紹介します。
① 熱中症を引き起こす原因(環境)
・気温、湿度が高い日
・日差しが強い日・閉め切った屋内
・急激に暑くなった日
・長時間の激しい運動
・水分補給できていない
② 熱中症予防
・体を締め付けない涼しい服装にする。
・こまめな水分、塩分補給をする。
・日頃から、栄養バランスの良い食事と体力づくりをする。
・運動する際は適度に休憩する(なるべく日陰で休憩する)。
・睡眠をしっかりとり疲れを残さない。
③ 熱中症の応急手当
・涼しい場所へ移動させ、衣服を緩め、うちわ等で風を当て、体を冷やす。
・水分、塩分を少しずつ数回に分けて与える。
・脇の下、太ももの付け根、耳まわりなどを濡れたタオル等で冷やす。
・けいれんしている部分はマッサージをする。
熱中症について理解し、いつもと様子がおかしいと思えば、迷わずに119番通報をして下さい。
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