平成17年は、9月に高所人命救助訓練、10月に低所人命救助訓練を実施し、今回は紹介する訓練は、これらを複合して、消防訓練塔を実際の災害現場として設定し、さらに要救助者役と関係者役を配置して実施した訓練を紹介します。
訓練想定は「○○山を登山中、登山者1名が誤って崖から転落して救助を要請している。」との通報により救助隊が出場するものですが、出場指令を受けて現場到着するまでの時間を5分間として隊員は車両に乗車し、その車内で現場の様子をイメージします。現場到着後、隊長は関係者から情報を聴取するとともに、現場の状況を把握した上で最善の救出方法と使用資機材を選定して隊員に活動要領を指示し、安全、確実、迅速また臨機応変かつスムーズな活動を心掛けながら救助活動を行いました。
この訓練を通して、救助隊員一人ひとりの知識と技術の習得、そして現場指揮要領と状況判断能力の向上を図ることができましたが、今後も多様化・大規模化する災害に的確に対応し、市民の生命・身体・財産を守るため、より一層の努力をしてまいります。
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