舞鶴市東消防署に2階にいたとき速く出動できるための「すべり棒」があります。
これは昭和35年に庁舎が建設されて以来、幾多の消防職員を出動へと向かわせた、今では日本でも数少ない「真鍮(しんちゅう)製のすべり棒」です。
皆さんが想像する消防署の出動イメージは、子供の頃に消防署見学やテレビで見た「すべり棒からシュルシュルと降りて」すばやく防火衣を着込み車に乗って出動!!というのが一般的だと思われます。
しかし、現在はすべり棒を使う隊員が少なくなってきています。
理由はいろいろありますが、主なものとして次のとおりです。
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現在は、119通報を受信と同時に消防署内で通報内容が確認できることから、詳しく内容・場所がわかる前に出動の準備ができる
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2階から、すべり棒で一人ずつ降りるより階段で一度に大勢降りるほうが早い。
(東消防署の「すべり棒」がTV番組で紹介され実証済み!)
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すべり棒が無くなってきている一番の理由は、近年の情報化・IT化により、出動指令体制が高度化されたことによります。
119受信から出動までを迅速に処理するシステムで、これの導入により全国的に「出動ベルがなってからすべり棒でおりる」という方法が減ってきています。
舞鶴市消防本部は、今年度東消防署庁舎新築と共に、最新型の緊急通信指令システムを導入します。これにより、119受信から出動までの時間が短縮されると共に、より迅速・適確に消防活動が可能となります。
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