今年度、舞鶴市に新たに採用され、京都府立消防学校初任教育を卒業した消防士に、12月から始まる京都府立消防学校専科教育救急課程受講のために救急に関する研修を実施しました。
その研修内容は以下のとおりです。
「救急車積載器具の説明及び取扱い」
「救急に関する法律、規定」
「救急隊活動要領、接遇要領」
「解剖生理、病態生理」
「心肺蘇生法訓練、シミュレーション訓練」
「研修のまとめ、効果確認、実技試験、口頭試問」
今回、重点的に訓練した心肺蘇生法についての訓練内容の一部をご紹介します。
心肺蘇生法の基本であり、最も重要な胸骨圧迫の方法についての反復訓練を実施しました。胸骨圧迫の位置、角度、早さ、深さなど注意事項について研修しました。
次にバックバルブマスクというマスクを直接口にあててバルブを揉み空気を送気する人工呼吸の取扱い訓練を実施しました。下顎挙上法という方法で空気の通り道を作りながらバックバルブマスクで空気を送気する訓練です。片方の手だけで顎を持ち上げながらマスクを持ち人工呼吸するには力と技術が必要で、人工呼吸にはみんな苦戦していました。
病院前救護で傷病者の状態をそれ以上悪化させず、予後を良くするには救急隊の活動が大きく反映されます。一日も早く現場で適切な活動を実施できるよう、新任消防士に救急課程で多くの知識、技術を学んでほしいと思います。
|