天ぷら油による火災の危険性は皆さんご存じかと思いますが、未だに建物火災の出火原因の多くを占めています。
東消防署では、天ぷら油による火災のメカニズムを解明すべく、「天ぷらを揚げている時に目を離してしまった」という想定で燃焼実験を実施しました。
想定は、天ぷら鍋に油を2cm程注ぎ、カセットコンロの強火で熱するというものです。
○実験開始から1分経過
天ぷら油から薄っすらと蒸気が確認でき、温度は約80℃まで上昇しました。
その後、少し蒸気が黄色く変化していきました。
○実験開始から8分経過
天ぷら油が発火、温度は350℃以上でした。
さらに熱し続けると、炎の高さは1mを越え、非常に危険な状態となりました。
○結果
実験の結果、わずか8分という時間で天ぷら油が発火することがわかりました。
IHコンロ等の発達で、「直火を使わないから大丈夫!」と思っていらっしゃる方もいるかもしれませんが、コンロの種類に関係なく天ぷら油による火災は発生する可能性があります。
特に、揚げ物をしたままコンロを離れてしまった時など、ちょっとした油断で発生します。
天ぷら油を使用するときは、十分注意するようにお願いします。
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